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めさき
ふりがな文庫
“
目先
(
めさき
)” の例文
竹童はまったくの不意打ち、なにを叫ぶ
間
(
ま
)
もなく、
跳
(
は
)
ねかえそうとしたが、はやくも、甲虫の短刀が、ギラリと
目先
(
めさき
)
へきて
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
が、
年
(
とし
)
は
若
(
わか
)
いし、
芸
(
げい
)
は
達者
(
たっしゃ
)
であるところから、
作者
(
さくしゃ
)
の
中村重助
(
なかむらじゅうすけ
)
が
頻
(
しき
)
りに
肩
(
かた
)
を
入
(
い
)
れて、
何
(
なに
)
か
目先
(
めさき
)
の
変
(
かわ
)
った
狂言
(
きょうげん
)
を、
出
(
だ
)
させてやりたいとの
心
(
こころ
)
であろう。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
彼
(
かれ
)
の
老躯
(
らうく
)
は
日毎
(
ひごと
)
に
空腹
(
くうふく
)
から
來
(
く
)
る
疲勞
(
ひらう
)
を
醫
(
い
)
する
爲
(
ため
)
に
食料
(
しよくれう
)
を
攝取
(
せつしゆ
)
する
僅
(
わづか
)
な
滿足
(
まんぞく
)
が
其
(
そ
)
の
度毎
(
たびごと
)
に
目先
(
めさき
)
の
知
(
し
)
れてる
彼
(
かれ
)
を
拉
(
らつ
)
して
其
(
そ
)
の
行
(
ゆ
)
く
可
(
べ
)
き
處
(
ところ
)
に
導
(
みちび
)
いて
居
(
ゐ
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
翌日
(
よくじつ
)
の
暮
(
く
)
れ
方
(
がた
)
のことです。
男
(
おとこ
)
が、
客
(
きゃく
)
のために
石油
(
せきゆ
)
を
量
(
はか
)
っていると、
不意
(
ふい
)
に
目先
(
めさき
)
で
火
(
ひ
)
をすったものがある。
火を点ず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ちょっと、いままでの
試合
(
しあい
)
と
目先
(
めさき
)
がかわったので、
見物
(
けんぶつ
)
はよろこんだ。大きな
弥次
(
やじ
)
のこえが、高い
樹
(
き
)
の上ではりあげている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
種々
(
いろ/\
)
な
状態
(
じやうたい
)
が
明瞭
(
はつきり
)
と
目先
(
めさき
)
にちらついてしみ/″\と
悲
(
かな
)
しい
樣
(
やう
)
に
成
(
な
)
つて
見
(
み
)
たりして
猶更
(
なほさら
)
に
僂麻質斯
(
レウマチス
)
の
疼痛
(
いたみ
)
がぢり/\と
自分
(
じぶん
)
の
身體
(
からだ
)
を
引緊
(
ひきし
)
めて
畢
(
しま
)
ふ
樣
(
やう
)
にも
感
(
かん
)
ぜられた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
すると、すぐ
目先
(
めさき
)
に、
鉄
(
てつ
)
のさくに
寄
(
よ
)
りかかって、さっき
見
(
み
)
た六つばかりの
男
(
おとこ
)
の
子
(
こ
)
が、しくしく
泣
(
な
)
いていました。これを
見
(
み
)
ると、おじいさんはびっくりしてしまいました。
雪の上のおじいさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
先
常用漢字
小1
部首:⼉
6画
“目”で始まる語句
目
目的
目出度
目前
目標
目貫
目覚
目論見
目下
目論