“めやに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
眼脂52.9%
目脂47.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ねえ、随分怜悧りこうでしょ。これ唖川小伯爵から頂いたのですよ。ねえねえウーちゃん。アラアラ眼脂めやにが出ているわよ」
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
奴隷は眼脂めやにかたまった逆睫さかまつげをしばたたくと、大きく口を開いて背を延ばした。弓は彼の肩からすべちた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
すりきれたくしゃくしゃのたてがみは、主のそそけた髪にも似て来、しょぼしょぼ濡れている眼は、主のそれと同じくいつも目脂めやにをたたえていた。
蕎麦の花の頃 (新字新仮名) / 李孝石(著)
老人は目脂めやにだらけの眼を見張って、囁くようにこう云った。が、新田はその答には頓着とんちゃくする気色けしきもなく、俊助の方を振返って
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)