“見尤”の読み方と例文
読み方割合
みとが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
忽(たちま)ち一閃(いつせん)の光ありて焼跡を貫く道の畔(ほとり)を照しけるが、その燈(ともしび)の此方(こなた)に向ひて近(ちかづ)くは、巡査の見尤(みとが)めて寄来(よりく)るなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そこを曲りさえすれば、鼻をつままれそうな暗さだから、人に見尤(みとが)められる心配はさらになかった。柿江は眼まぐろしく自分の前後を窺(うかが)っておいて、飛びこむようにその道路へと折れ曲った。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
知りつつもこの死地に陥りたるを悔いて、遣(や)る方も無く惑へる宮が面色(おももち)の穏(やす)からぬを見尤(みとが)めて、静緒は窃(ひそか)に目を側(そば)めたり。彼はいとどその目を懼(おそ)るるなるべし。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)