“まれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マレ
語句割合
91.7%
3.8%
3.2%
0.8%
0.4%
稀少0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔のままに現在までも続いていると云う住家はほとんんどなく、極めてまれに昔の美しさのある物を発見するのがすこぶる難しいことなのである。
現代語訳 方丈記 (新字新仮名) / 鴨長明(著)
ボルゲエゼの別墅べつしよに婚禮あり。世にまれなるべき儀式を見よ。この風説は或る夕カムパニアなるドメニカがあばら屋にさへ洩れ聞えぬ。
酒は余り飲むな? はあ、今日のやうに酔うた事はまれです。かたじけない、折角の御忠告ぢやから今後はよろしい、気を着くるです。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
しかし局に対することがまれであった。これは自らいましめてふけらざらんことを欲したのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
人には各自に何事かの秘密あるものなり、とは詩家某の曰ひしことばなるが、恨むらくは此言このげんに洩るゝものゝ甚だまれなるを。
各人心宮内の秘宮 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
奥州……花巻より十余里の路上には、立場たてば三ヶ所あり。その他はただ青き山と原野なり。人煙の稀少まれなること北海道石狩の平野よりも甚し。
遠野の奇聞 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)