まれ)” の例文
平和主義を抱ける洋人某、つて余と「八犬伝」を読む。我が巻中に入れたる揷画、なまぐさき血を見せざる者甚だまれなり。
想断々(1) (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
人には各自に何事かの秘密あるものなり、とは詩家某の曰ひしことばなるが、恨むらくは此言このげんに洩るゝものゝ甚だまれなるを。
各人心宮内の秘宮 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)