まれ)” の例文
師門の授受の如きに至りては、膠固かうもとより已に深し。既に自ら是として人非とし、また見ることまれにして怪しむこと多ければ、之を非とせんと欲するも未だかつて縄尺じようしやくそむかず。
文芸鑑賞講座 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
しかし局に対することがまれであった。これは自らいましめてふけらざらんことを欲したのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
いのちに至る路はせまく、その門はちいさし。その路を得るものまれなり」
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
客少友情濃 客まれにして友情濃し。
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)