“しゅでん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
主殿50.0%
朱電50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主殿しゅでんの中門廊のほとりに、廊のらんへ寄せて、牛をはずした一りょうの女車がすえられてあり、ややはなれた所には、供の人々であろうか、ひれ伏した人影が、すべて声もなく
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
主殿しゅでんにおいてかどでをおいわいなされました。
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
お座所は、樗門おうちもんの獄舎から庁の主殿しゅでんの一室へうつされていたのである。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鼓膜こまくをつきぬかれて、あッ、と思った一同の眼先へ、一条の朱電しゅでん! ピカッと見えた火の柱。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たちまち鳴りはためいたいかずちが、かれの耳もとをつんざいた一せつな、下界げかいにあっては、ほとんどそうぞうもつかないような朱電しゅでんが、ピカッピカッと、まつげのさきを交錯こうさくしたかと思うまもあらばこそ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とばかり朱電しゅでんやりをくり出して、まつげをくばかりな槍影閃々そうえいせんせん
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)