主殿しゅでん)” の例文
主殿しゅでんの中門廊のほとりに、廊のらんへ寄せて、牛をはずした一りょうの女車がすえられてあり、ややはなれた所には、供の人々であろうか、ひれ伏した人影が、すべて声もなく
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
主殿しゅでんにおいてかどでをおいわいなされました。
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
お座所は、樗門おうちもんの獄舎から庁の主殿しゅでんの一室へうつされていたのである。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)