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外面
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おもて
ふりがな文庫
“
外面
(
おもて
)” の例文
「ところで、
外面
(
おもて
)
には多勢の人だかりだが、あの中に、親方の知らない顔が一人でも交っちゃいないだろうか。見て来て貰いたいが」
銭形平次捕物控:044 お民の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
しかし
外面
(
おもて
)
から
見
(
み
)
たのとは
違
(
ちが
)
って、
内部
(
なか
)
はちっとも
暗
(
くら
)
いことはなく、ほんのりといかにも
落付
(
おちつ
)
いた
光
(
ひか
)
りが、
室
(
へや
)
全体
(
ぜんたい
)
に
漲
(
みなぎ
)
って
居
(
お
)
りました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
掛内に
這入
(
はひり
)
て
伏
(
ふし
)
み居し
折柄
(
をりから
)
燒場の
外面
(
おもて
)
の方に
大喧嘩
(
おほげんくわ
)
が始りし樣子故何事かと存じ
密
(
そつ
)
と出て
窺
(
うかゞ
)
ひしに
闇
(
くら
)
き夜なれば一
向
(
かう
)
に
分
(
わか
)
らず
暫時
(
しばらく
)
樣子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
今ちょいと
外面
(
おもて
)
へ
汝
(
てめえ
)
が立って出て行った
背影
(
うしろかげ
)
をふと見りゃあ、
暴
(
あば
)
れた
生活
(
くらし
)
をしているたア
誰
(
た
)
が眼にも見えてた
繻子
(
しゅす
)
の帯
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
去
(
さ
)
りながら
外面
(
おもて
)
に
窮乏
(
きうばふ
)
を
粧
(
よそほ
)
ひ、
嚢中
(
なうちう
)
却
(
かへつ
)
て
温
(
あたゝか
)
なる
連中
(
れんぢう
)
には、
頭
(
あたま
)
から
此
(
この
)
一藝
(
いちげい
)
を
演
(
えん
)
じて、
其家
(
そこ
)
の
女房
(
にようばう
)
娘等
(
むすめら
)
が
色
(
いろ
)
を
變
(
へん
)
ずるにあらざれば、
決
(
けつ
)
して
止
(
や
)
むることなし。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
その内に紳士の一行がドロドロと
此方
(
こちら
)
を指して来る容子を見て、お政は
茫然
(
ぼうぜん
)
としていたお勢の袖を
匆
(
いそが
)
わしく
曳揺
(
ひきうご
)
かして
疾歩
(
あしばや
)
に
外面
(
おもて
)
へ立出で、
路傍
(
みちばた
)
に
鵠在
(
たたずん
)
で待合わせていると
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
生鼠壁
(
なまこかべ
)
の
黴
(
かび
)
に
觸
(
さは
)
る
外面
(
おもて
)
の
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
外面
(
おもて
)
の、
印度
(
インド
)
洋に向いた方の、大理石の
廻
(
まわ
)
り
縁
(
えん
)
には、
軒
(
のき
)
から掛けて、
床
(
ゆか
)
へ敷く……水晶の
簾
(
すだれ
)
に、星の数々
鏤
(
ちりば
)
めたやうな、ぎやまんの
燈籠
(
とうろう
)
が、十五、
晃々
(
きらきら
)
点
(
つ
)
いて並んで居ます。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
朧気
(
おぼろげ
)
ながら見てしまった女隠居は、危うく殺されるところでしたが、曲者は
暁
(
あかつき
)
近い
外面
(
おもて
)
の人通りに驚いて逃出し、すでに
刃
(
やいば
)
を喉笛に擬せられた女隠居は、危ういところで命を助かったのでした。
銭形平次捕物控:077 八五郎の恋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
外面
(
おもて
)
の、
印度洋
(
インドやう
)
に
向
(
む
)
いた
方
(
はう
)
の、
大理石
(
だいりせき
)
の
𢌞
(
まは
)
り
縁
(
えん
)
には、
軒
(
のき
)
から
掛
(
か
)
けて、
床
(
ゆか
)
へ
敷
(
し
)
く……
水晶
(
すゐしやう
)
の
簾
(
すだれ
)
に、
星
(
ほし
)
の
數々
(
かず/\
)
鏤
(
ちりば
)
めたやうな、ぎやまんの
燈籠
(
とうろう
)
が、十五、
晃々
(
きら/\
)
點
(
つ
)
いて
並
(
なら
)
んで
居
(
ゐ
)
ます。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
太夫の手にも
住
(
とど
)
まらで、空に
文
(
あや
)
織る
練磨
(
れんま
)
の手術、今じゃ今じゃと、木戸番は
濁声
(
だみごえ
)
高く
喚
(
よば
)
わりつつ、
外面
(
おもて
)
の幕を引き
揚
(
あ
)
げたるとき、演芸中の太夫はふと
外
(
と
)
の
方
(
かた
)
に眼を
遣
(
や
)
りたりしに
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“外面”の意味
《名詞》
外 面(がいめん、げめん)
(がいめん、げめん)物の外側の表面。
(げめん)外に現れた顔つき。
(がいめん)外に現れた様子。外見。
(出典:Wiktionary)
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“外面”で始まる語句
外面如菩薩
外面如菩薩内心如夜叉
外面女𦬇
外面如𦬇
外面焦
外面的
外面似菩薩
外面女菩薩