“背影”の読み方と例文
読み方割合
うしろかげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勿論定基の母は恩愛の涙を流したことでは有ろうが、これを塞(ふさ)ぎ遮ろうとするような人では無く、却(かえ)って其背影(うしろかげ)に合掌したことであったろう。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その途端に列車は動き出し、窓からサヨナラを交換したが、狭い路を辿(たど)って帰る淋しい背影(うしろかげ)が月明りに霞(かす)んで見えた。二葉亭の健康の衰え初めたのはその頃からであった。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
と廂(ひさし)の夕日に手を上げて、たそがれかかる姿を呼べば、蘆(あし)を裾(すそ)なる背影(うしろかげ)。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)