“榎坂”の読み方と例文
読み方割合
えのきざか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
愛宕下あたごしたから今の住居すまいのあるところまでは、歩いてもそう遠くない。電車の線路に添うて長い榎坂えのきざかを越せば、やがて植木坂の上に出られる。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
脇坂わきざかの部屋を振りだしに榎坂えのきざか山口周防守やまぐちすおうのかみの大部屋、馬場先門ばばさきもん土井大炊頭どいおおいのかみ、水道橋の水戸みとさまの部屋というぐあいに順々にまわって、十日ほど前から
顎十郎捕物帳:07 紙凧 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ガラッ八は背筋をくすぐられるような心持で振り返りました。菊日和の狸穴まみあなから、榎坂えのきざかへ抜けようというところを、後ろからこうなまめかしく呼止められたのです。