“愛宕下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あたごした94.1%
おたぎおろ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
店の者に云い置いて、半七は更に愛宕下あたごしたの藪の湯をたずねた。藪の湯は女房が商売をしていて、その亭主の熊蔵は半七の子分である。
半七捕物帳:52 妖狐伝 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そのころの太郎はようやく小学の課程を終わりかけるほどで、次郎はまだ腕白盛わんぱくざかりの少年であった。私は愛宕下あたごしたのある宿屋にいた。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
たもとに寒き愛宕下おたぎおろしに秋の哀れは一入ひとしほ深く、まだ露りぬ野面のもせに、我が袖のみぞ早やうるほひける。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)