“あたごした”の漢字の書き方と例文
語句割合
愛宕下100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
愛宕下あたごしたの通りを横切り、櫻川町の大きなどぶわきを歩いてる時、物好きにその中の黒い水たまりを人の門燈の光にのぞいて見た。
明治十七八年ごろのことであった。改進党の壮士藤原登ふじわらのぼるしば愛宕下あたごしたの下宿から早稲田の奥に住んでいる党の領袖りょうしゅうの処へ金の無心むしんに往っていた。
雑木林の中 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
綱宗の夢寐むびの間におもひせた亀千代は、万治三年から寛文八年二月まで浜屋敷にゐた。此年の二月の火事に、浜屋敷は愛宕下あたごしたの上屋敷と共に焼けた。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)