“玉薬”の読み方と例文
読み方割合
たまぐすり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長政と共に退却した者も三千余人は候うべし。其の上兵糧、玉薬たまぐすりは、年来貯えて乏しからず、半年や一年は持ちこらえ申すべし
姉川合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「大阪城の屋根は、そぜとるけん、雨のったい」といい、大阪の薩摩屋敷にあった弓矢鉄砲、玉薬たまぐすりのはてまで、軍道具いくさどうぐを残らず船に積んで帰った。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
玉薬たまぐすりを用意して、城を固く堅められたら、あつかいになるのは知れたこと、その時は十分の利を得られましょうと云う。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)