“たまぐすり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
玉薬63.6%
弾薬36.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
玉薬たまぐすりを用意して、城を固く堅められたら、あつかいになるのは知れたこと、その時は十分の利を得られましょうと云う。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
玉薬たまぐすりをこめ火縄を吹き、あなたにある弦之丞の姿をねらって、あわや短銃の引金を引こうとしている。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いつこのお城に孤立しておこもりなされようとも、弾薬たまぐすりやじりも戦うほどはかくしてもありまするぞ……ゆめ、お心ぼそくおぼされな。大志をお失いなされますなよ
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
口入れ親方の運平の手から、町名主や五人組の請判うけはん付きで、身ひとつで御城内にはいるのさえ並たいていな厳しさではないのに、どうして外部から鉄砲や弾薬たまぐすりなどを持ちこむことができるのか。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)