弾薬たまぐすり)” の例文
旧字:彈藥
「……だろうな、大きな声ではいえねえが、徳川様だって、南蛮船から銃や弾薬たまぐすりをしこたま買いこんでいるというし」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「雀ぐらいを撃つ弾薬たまぐすりならば幾らもいる筈はない。おまえは何で二、三十きんの火薬を買ったのだ」
いつこのお城に孤立しておこもりなされようとも、弾薬たまぐすりやじりも戦うほどはかくしてもありまするぞ……ゆめ、お心ぼそくおぼされな。大志をお失いなされますなよ
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
口入れ親方の運平の手から、町名主や五人組の請判うけはん付きで、身ひとつで御城内にはいるのさえ並たいていな厳しさではないのに、どうして外部から鉄砲や弾薬たまぐすりなどを持ちこむことができるのか。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)