“総毛”の読み方と例文
旧字:總毛
読み方割合
そうけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たそがれどきにくらいところでものおもいにしずんでいらっしゃるお顔のいろの白さなど、ぞうっと総毛そうけだつようにおぼえたそうでござります。
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
参太はぞっと総毛そうけ立った。おさんが待っている、というふうに聞えたからだ。参太は立停って伊三を見た。
おさん (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ただ何がなしに寒気が背すぢを走つて、そのためぞおーっと総毛そうけだつたのです。そこには何かしら異常なものがありました。千恵はよつぽどどうかしてゐたのに違ひありません。
死児変相 (新字旧仮名) / 神西清(著)