“そうけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宗家71.4%
総毛14.3%
曾家2.9%
宋家2.9%
慄毛2.9%
曹家2.9%
瘡家2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……とすれば、これは幕府にとって、この上もない反逆だ、家康公のお孫と生まれた老公が、宗家そうけ徳川には由々ゆゆしい異端者といえるのだ。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
参太はぞっと総毛そうけ立った。おさんが待っている、というふうに聞えたからだ。参太は立停って伊三を見た。
おさん (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
するとここにの長者で“曾家そうけの五虎”と呼ばれる五人兄弟がある。だんはそのやからに因縁をつけられて、せっかくな馬を途中でられてしまった。無念、なんとも業腹ごうはらでたまらない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曾家そうけの当主は、もときん国の人間ですが、これは老いぼれていて、問題ではありません。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
上申じょうしんの書などを一べんするに、汝は元来、宋家そうけ代々の重恩をうけたる家柄の身でありながら、昨年、帝の御命ぎょめいにて、西湖石せいこいしの運搬にあたった折には、途中、船を難破させたのみか
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうしてみると、現在の浄善とは、屍体の状態が異う事になる」と云って検事が法水を見ると、法水も慄毛そうけ立った顔になっていた。
夢殿殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「それほど性根しょうねには分っていながら、なんで因業いんごう旦那と有名な曹家そうけの酒なぞ食らやがって、いい気になってしまったのか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
瘡家そうけとよばれる田舎医者、あやしげな祈祷師、遊芸人の放下ほうかや、暮露ぼろ(虚無僧)、曲舞くせまい猿楽師さるがくしといったようなものもある。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)