“足摺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あしず66.7%
あしずり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父の嘉明の小兵こひょうに似ず、六尺豊かな加藤式部少輔明成は、足摺あしずりして焦慮あせった。主がこの気もちだから、血気な士ははやりきって、何かというと殺気立った。
討たせてやらぬ敵討 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
溝口以下の者は、足摺あしずりをして口惜しがったが、手負いを交ぜた七人の小勢では、何とも施すすべもないので、捨科白すてぜりふを言い残したまま駒を返して引き揚げてしまった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長庵より知らせやりしに十兵衞の妻おやす妹娘いもとむすめお富は地摺ちすり足摺あしずりしてなげけども詮方せんかたなく終に兩人ながら出府して長庵方へ引取れけり其内に長庵は又一ツの惡計あくけい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
重太郎は足摺あしずりして泣き出した。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)