足摺あしずり)” の例文
長庵より知らせやりしに十兵衞の妻おやす妹娘いもとむすめお富は地摺ちすり足摺あしずりしてなげけども詮方せんかたなく終に兩人ながら出府して長庵方へ引取れけり其内に長庵は又一ツの惡計あくけい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
重太郎は足摺あしずりして泣き出した。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
如何にも殘念に思ひ足摺あしずりしてなげかなしみけれども今さら詮術せんすべなければ養父の所持したる品々を賣拂うりはらひ諸入用の勘定等をなし又門弟のうち世話になりたる者へは夫々に紀念分かたみわけ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
流し足摺あしずりしつゝ千太郎がむねづくしをしかとらへて異見やら又つぶやくやら我が正直しやうぢきなる心より狂氣きやうきの如く身をふるはしこなたへ御座つて篤くりと此久八が言事を御きゝなすつて下されとまだ朝まだきで人通りの無を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
足摺あしずり