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昨夜
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ゆふべ
ふりがな文庫
“
昨夜
(
ゆふべ
)” の例文
昨夜
(
ゆふべ
)
は夜もすがら静に
眠
(
ねぶ
)
りて、今朝は誰れより一はな懸けに目を覚し、顔を洗ひ髪を
撫
(
な
)
でつけて着物もみづから気に入りしを
取出
(
とりいだ
)
し
うつせみ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「昨日夕方この端書が来ましたの、あたしに裁判所へ来いつてんでせう。私もうこはくてこはくて、
昨夜
(
ゆふべ
)
は寝ずに心配しましたわ。」
二黒の巳
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
「實は伜が梅吉に身代りを頼んで圍ひを拔け出すのは
昨夜
(
ゆふべ
)
に限つたことぢやないさうで、今までもちよい/\やつて居るさうですよ」
銭形平次捕物控:107 梅吉殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
昨夜
(
ゆふべ
)
もあんたのお噂をしてたところですよ。(椅子にかけ、調子を変へ)わしの噂をかね。(苦りきつて)ちえツ! それがお世辞かい。
浅間山
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
済
(
す
)
んだ事は、もう
已
(
や
)
めやう。佐々木も
昨夜
(
ゆふべ
)
悉く
詫
(
あや
)
まつて仕舞つたから、
今日
(
けふ
)
あたりは又
晴々
(
せいせい
)
して例の如く飛んで
歩
(
ある
)
いてるだらう。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
昨夜
(
ゆふべ
)
の収めざる
蓐
(
とこ
)
の内に貫一は着のまま
打仆
(
うちたふ
)
れて、
夜着
(
よぎ
)
も
掻巻
(
かいまき
)
も
裾
(
すそ
)
の
方
(
かた
)
に
蹴放
(
けはな
)
し、
枕
(
まくら
)
に
辛
(
から
)
うじてその
端
(
はし
)
に
幾度
(
いくたび
)
か
置易
(
おきかへ
)
られし
頭
(
かしら
)
を
載
(
の
)
せたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
私は
昨夜
(
ゆふべ
)
碌々眠られなかつたことを思ひ出した。また姪も眠られなかつたと見えて、夜中に、何遍も床の上に起き返つたことを思ひ出した。
ある日
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
其にお前、
昨夜
(
ゆふべ
)
も宵の口にお前の
宅
(
うち
)
の前を通つたら、
直
(
ぴつた
)
り戸を締めて、隣の洗濯屋の婆さんに聞いたら、其前の晩から歸らないつて言つてたよ。
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
私
(
わたくし
)
は
端
(
はし
)
なくも、
昨夜
(
ゆふべ
)
ローマ
府
(
ふ
)
からの
滊車
(
きしや
)
の
中
(
なか
)
で
讀
(
よ
)
んだ『
小公子
(
リツトルロー、トフオントルローイ
)
』といふ
小説
(
せうせつ
)
中
(
ちう
)
の、あの
愛
(
あい
)
らしい/\
小主人公
(
せうしゆじんこう
)
を
聯想
(
れんさう
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
『僕も然だよ。日頃はこれでも仲々意気の盛んな方なんだが、
昨夜
(
ゆふべ
)
君と逢ツてからといふもの、怎したもんか意気地の無い事を謂ひたくなる。』
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
あれだけ
茗荷
(
めうが
)
を
喰
(
く
)
はせて
何
(
なに
)
を忘れたんだらう。主「ヤ、
彼奴
(
あいつ
)
め、
昨夜
(
ゆふべ
)
の
宿泊料
(
はたごれう
)
を
払
(
はら
)
ふのを忘れて
行
(
い
)
きアがつたんだわえ。 ...
(和)茗荷
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其
(
そ
)
の
様子
(
やうす
)
を
聞
(
き
)
けば、
私
(
わし
)
が
言托
(
ことづけ
)
を
為
(
し
)
た
通
(
とほ
)
り、
何
(
なに
)
か、
内儀
(
ないぎ
)
の
形代
(
かたしろ
)
を
一心
(
いつしん
)
に
刻
(
きざ
)
むと
聞
(
き
)
く、……
其
(
それ
)
が
成就
(
じやうじゆ
)
したと
言
(
い
)
ふ
昨夜
(
ゆふべ
)
ぢや。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「あゝ、大ちやん、その先はもう云つて呉れるな……
昨夜
(
ゆふべ
)
書いたところと重複する、三重の苦しみは救からない。」
鶴がゐた家
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
なぜといつて、兎さんは、
昨夜
(
ゆふべ
)
あんまり急いで逃げたので、小さな川におつこちて、指の先を怪我したのです。
兎さんの本屋とリスの先生
(新字旧仮名)
/
村山籌子
(著)
離るれば
直
(
すぐ
)
に山にて
溪
(
たに
)
の流れも
水嵩
(
みづかさ
)
まして音高く
昨夜
(
ゆふべ
)
の雲はまだ山と別れず朝嵐身にこたへて
寒
(
さぶ
)
し
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
勘次
(
かんじ
)
はそれを
凝視
(
みつ
)
めて
行
(
ゆ
)
くと
何
(
なん
)
だか
頭腦
(
あたま
)
がぐら/\するやうに
感
(
かん
)
ぜられた。
彼
(
かれ
)
は
昨夜
(
ゆふべ
)
は
眠
(
ねむ
)
らなかつた。
彼
(
かれ
)
の
自分
(
じぶん
)
獨
(
ひとり
)
で
噛
(
か
)
み
殺
(
ころ
)
して
居
(
ゐ
)
ねばならぬ
忌々敷
(
いま/\し
)
さが
頭腦
(
あたま
)
を
刺戟
(
しげき
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
耕一
兄
(
にい
)
ちやんも蓉子姉ちやんも、何か買つて来るんだよ。みんな手分けで買つて来ることに、
昨夜
(
ゆふべ
)
、ちやんと決めたんだよ。ママ、知らないでしよ。ないしよなんだから。
母の日
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
樺の木はうっとり
昨夜
(
ゆふべ
)
の星のはなしをおもってゐましたのでつい
斯
(
か
)
う云ってしまひました。
土神と狐
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
鏡子は
昨夜
(
ゆふべ
)
二三十分
位
(
ぐらゐ
)
は眠れたが、それも思ひなしかも分らない程で朝になつたのである。六ケ月の
寝台
(
ベツト
)
の寝ごこちから、畳の上に帰つた初めての
夜
(
よ
)
の苦痛もあつたからであらう。
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
だから、ヱヴェレストは千
年
(
ねん
)
も
前
(
まへ
)
の
出来事
(
できごと
)
を
昨夜
(
ゆふべ
)
の
夢
(
ゆめ
)
のやうにして
話
(
はな
)
してくれる。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
昨夜
(
ゆふべ
)
の矢張り今の頃、酒屋の番頭が小僧をつれて、先々月からの御勘定を今日こそはといふので今まで幾十度となく主人の口車に乘せられて取り得なかつた金を催促に押しかけて來た。
一家
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
まァ
今日
(
けふ
)
は
餘程
(
よつぽど
)
奇妙
(
きめう
)
な
日
(
ひ
)
よ!
昨日
(
きのふ
)
は
何
(
なん
)
の
事
(
こと
)
もなかつたんだのに、
昨夜
(
ゆふべ
)
の
中
(
うち
)
に
私
(
わたし
)
は
何
(
ど
)
うかなつたのかしら?さうねえ、
今朝
(
けさ
)
起
(
お
)
きた
時
(
とき
)
には
何
(
なん
)
ともなかつたかしら?、
何
(
なん
)
だか
氣
(
き
)
が
些
(
ちつ
)
と
變
(
へん
)
なやうでもあるし
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
昨夜
(
ゆふべ
)
も、同じやうな夢を見た
都会と田園
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
つい
昨夜
(
ゆふべ
)
歌時計:童謡集
(旧字旧仮名)
/
水谷まさる
(著)
「早耳のお前が、宜い心持で
昨夜
(
ゆふべ
)
のことを思ひ出して居る頃、——石原の利助親分のところのお品さんの使ひで直ぐ來るやうにと——」
銭形平次捕物控:222 乗合舟
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
よく知つてると思つたら、此男は
昨夜
(
ゆふべ
)
始めて、
寄席
(
よせ
)
へ這入つたのださうだ。三四郎は何だか
寄席
(
よせ
)
へ行つて昇之助が見度なつた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
昨夜
(
ゆふべ
)
はチツとも気がつかなかつたですが、無論読んだには読んだ筈なんで、多分「父が死んだ」といふ、たゞそれ丈けで頭が一杯だつた
故
(
せゐ
)
でせう。
雲は天才である
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
実は、
昨夜
(
ゆふべ
)
電報が来てね。船からなんだが……梨枝子夫婦が今度フランスへ行く途中、此処へ寄るらしいんだ。
落葉日記
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
昨夜
(
ゆふべ
)
持
(
も
)
つて
行
(
い
)
つた
彫像
(
てうざう
)
を
其
(
そ
)
のまゝ
突返
(
つゝかへ
)
されて、のめ/\と
担
(
かつ
)
いで
帰
(
かへ
)
つたんです。
然
(
しか
)
も
片腕
(
かたうで
)
捩
(
もぎ
)
つてある、あの
采
(
さい
)
を
持
(
も
)
たせた
手
(
て
)
が。……あゝ、
私
(
わたし
)
は
五躰
(
ごたい
)
が
痺
(
しび
)
れる。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「しかし、もう、お疲れでせう。何しろ、
昨夜
(
ゆふべ
)
も夜行で碌にお休みにはなれないところに、すぐつゞいてこの客ですから——もうお休みになる方が好いでせう」
時子
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
四隣
(
まはり
)
が遠うござりますので御気分の為にも良からうかと存じまする、はい
昨夜
(
ゆふべ
)
はよくお
眠
(
やすみ
)
に成ましたが今朝ほどは又少しその、
一寸
(
ちよつと
)
御様子が変つたやうで、ま
うつせみ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
寫す富士の
俤
(
おもかげ
)
さぞと胸に畫けば煙霧糢糊たる間一種の風景あり
馬士
(
まご
)
また云ふ
昨夜
(
ゆふべ
)
私
(
わし
)
の方で大喧嘩が有りました湯の中で騷いだので大きに迷惑します一体湯を引いて湯塲を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
昨夜
(
ゆふべ
)
お
前
(
まへ
)
さんに
預
(
あづ
)
けた、アノ
胴巻
(
どうまき
)
を
出
(
だ
)
して
呉
(
く
)
んな。主「はい/\
此品
(
このしな
)
で
御座
(
ござ
)
いますか。客「イヤこれを忘れちや
大事
(
おほごと
)
だ、アヽ
有難
(
ありがた
)
い、はい
左様
(
さやう
)
なら。主「ア、
行
(
い
)
つちまつた。 ...
(和)茗荷
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
人々は
昨夜
(
ゆふべ
)
のランプを吹き消して、それを思ひ思ひの
花環
(
ガーランド
)
で飾り、恭々しく奉げて祭りの広場に集るのである。広場の中央にある
方尖塔
(
オベリスク
)
の下に先を競うて駈けつけるのである。
山彦の街
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
僕たちは、蓉子姉さんが女学校から聞いて来たので、早速、
昨夜
(
ゆふべ
)
みんなで相談して、今日の夕御飯だけでも僕たち子供でつくつて、僕たちのお母さんに食べさして上げたいと思つたのです。
母の日
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
『
夫人
(
おくさん
)
、
昨夜
(
ゆふべ
)
は
御安眠
(
ごあんみん
)
になりましたか。』と
問
(
と
)
ふと、
夫人
(
ふじん
)
は
微
(
かす
)
かな
笑
(
えみ
)
を
浮
(
うか
)
べ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
僕が
傍
(
そば
)
に居ると
智慧
(
ちゑ
)
を付けて邪魔を
為
(
す
)
ると思ふものだから、遠くへ連出して無理往生に納得させる
計
(
はかりごと
)
だなと考着くと、さあ心配で心配で僕は
昨夜
(
ゆふべ
)
は
夜一夜
(
よつぴて
)
寐
(
ね
)
はしない、そんな事は
万々
(
ばんばん
)
有るまいけれど
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「いゝや。ふくろふは、
昨夜
(
ゆふべ
)
、こっちへ来なかったやうだよ。」
気のいい火山弾
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
『
母
(
かあ
)
さんは
昨夜
(
ゆふべ
)
よく
眠
(
ね
)
ないのでね、頭が痛いのよ。』
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
昨夜
(
ゆふべ
)
みたのは
野口雨情民謡叢書 第一篇
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
「ところが、さう手輕には行きませんよ。
昨夜
(
ゆふべ
)
小耳に挾んで、飛んで行くともう黒門町の庄太の野郎が來て、散々掻き廻したあとでしたがね」
銭形平次捕物控:223 三つの菓子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
昨夜
(
ゆふべ
)
、そこに轢死があつたさうですね」と云ふ。停車場か何かで聞いたものらしい。三四郎は自分の経験を残らず話した。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
雨戸が半ば明けられて、
昨夜
(
ゆふべ
)
吊つたまゝの
盆燈籠
(
ぼんどうろ
)
が
其
(
その
)
軒に下げてある
家
(
いへ
)
もあつた。雨戸の全く閉め切つてある
家
(
いへ
)
もあつた。
箪笥
(
たんす
)
、
葛籠
(
つゞら
)
、
長持
(
ながもち
)
、机などが見えた。
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
何
(
なに
)
をしてござる、
御修行
(
ごしゆぎやう
)
の
身
(
み
)
が、この
位
(
くらゐ
)
の
暑
(
あつさ
)
で、
岸
(
きし
)
に
休
(
やす
)
んで
居
(
ゐ
)
さつしやる
分
(
ぶん
)
ではあんめえ、一
生懸命
(
しやうけんめい
)
に
歩行
(
ある
)
かつしやりや、
昨夜
(
ゆふべ
)
の
泊
(
とまり
)
から
此処
(
こゝ
)
まではたつた五
里
(
り
)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
飛ばしたのよ。長いでせう。着いたらへとへとなの。でも、
昨夜
(
ゆふべ
)
のうちに、ちよつと父のところへは顔を
落葉日記
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
といふがありしと覺ゆ「鴨ぞ鳴くなる川よどにして」の古歌に心は同じにして只俗なるのみ俗なるゆゑ人に通ず
俚歌
(
りか
)
は輕んずべきものにあらずと
昨夜
(
ゆふべ
)
に懲りて此夜は眞面目なり
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
甲板
(
かんぱん
)
へ
出
(
で
)
て
見
(
み
)
ると、
弦月丸
(
げんげつまる
)
は
昨夜
(
ゆふべ
)
の
間
(
あひだ
)
にカプリ
島
(
とう
)
の
沖
(
おき
)
を
※
(
す
)
ぎ、
今
(
いま
)
はリコシアの
岬
(
みさき
)
を
斜
(
なゝめ
)
に
見
(
み
)
て
進航
(
しんかう
)
して
居
(
を
)
る、
季節
(
せつ
)
は五
月
(
ぐわつ
)
の
中旬
(
なかば
)
、
暑
(
あつ
)
からず
寒
(
さむ
)
からぬ
時※
(
じこう
)
、
加
(
くは
)
ふるに
此邊
(
このへん
)
一
帶
(
たい
)
の
風光
(
ふうくわう
)
は
宛然
(
えんぜん
)
たる
畫中
(
ぐわちゆう
)
の
景
(
けい
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
昨夜
(
ゆふべ
)
翁さんから
悉
(
くはし
)
く話があつて、その上に頼むといふ
御言
(
おことば
)
だ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
昨夜
(
ゆふべ
)
も君から
極楽とんぼ
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
昨夜
(
ゆふべ
)
娘のお美乃を小石川の叔母のところへやつたのも日濟しの拂ひが溜つて、お六に目の玉の飛び出るやうに
催促
(
さいそく
)
を受け、思案に餘つての工面だ。
銭形平次捕物控:120 六軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“昨夜”の意味
《名詞》
昨日の夜。
(出典:Wiktionary)
昨
常用漢字
小4
部首:⽇
9画
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
“昨夜”で始まる語句
昨夜来
昨夜処
昨夜方
昨夜一夜
昨夜一晩
昨夜間潭夢落花
昨夜雨爾将懲鴨