“御言”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おことば30.8%
みことば30.8%
みこと15.4%
おい7.7%
おいゝ7.7%
おんことば7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はッ、おおせ一応御道理ごもっとも御言おことばを返しましては恐多くござりまするが、あれが死にましたは何も金次の知ったことではござりませぬ。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ここにペテロ、主の「今日にわとり鳴く前に、なんじ三度みたびわれをいなまん」と言い給いし御言みことばおもいだし、外に出でていたく泣けり。
雪の上の足跡 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
宣りたまふ御言みことかしこしさもあれとやめむとは思へ酒やめがたし
我々一同に対してあなたはたての一面を示される義務があります。何卒どうぞ独得の真摯しんしと気力とをもてあなたの御言おいぶんをお述べ下さい。我々一同其一日も早く出版されんことを待って居る者であります。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
兼が進る藥に息をついて兼やもう御言おいゝで無よ、此樣な病になつた爲父樣と姉樣の御仲も丸く美敷うつくしくすんだのは、家の爲によろこんでいるは私、靜夫樣は肺病だからとて死ときまつているではなしと
うづみ火 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
寛裕くわんゆうなる御言おんことばそばよりまた幸豐公ゆきとよぎみ
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)