御言みことば)” の例文
ここにペテロ、主の「今日にわとり鳴く前に、なんじ三度みたびわれをいなまん」と言い給いし御言みことばおもいだし、外に出でていたく泣けり。
雪の上の足跡 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
「人々の聴きうる力にしたがいて御言みことばを語る」ために譬話の方法を採られ、譬話以外には一般大衆への説教をなされざることとなったのであります(四の三三、三四)。
御言みことばを聴きをりしが、マルタ饗応もてなしのこと多くして心いりみだれ、御許に進みよりて言ふ「主よ、わが姉妹われを一人のこして働かするを、何とも思ひ給はぬか、彼に命じて我を助けしめ給へ」
律子と貞子 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「はじめに御言みことばあり、御言神とともにあり、御言は神にてありたり。」
その時神に対するイエス御自身の信仰が磐石ばんじゃくの力となって、「汝ら何ぞ騒ぎかつ泣くか、幼児は死にたるにあらず、ねたるなり」との確信に満ちた御言みことばを発せられたのです(五の三九)。