“おんことば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御言葉20.0%
御言20.0%
御詞20.0%
御語20.0%
御辞20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御身おんみとて何時いつまでか父母の家にとどまり得べき、幸いの縁談まことに良縁と覚ゆるに、早く思い定めよかしと、いとめたる御言葉おんことばなり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
大いに同情を寄せられつつ、土倉氏出阪せばわれよりも頼みて御身おんみが東上の意思を貫徹せしめん、幸いに邦家ほうかのため、人道のためにつとめよとの御言葉おんことばなり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
寛裕くわんゆうなる御言おんことばそばよりまた幸豐公ゆきとよぎみ
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さりながら徃日いつぞや御詞おんことばいつはりなりしか、そちさへに見捨みすてずば生涯しやうがい幸福かうふくぞと、かたじけなきおほうけたまはりてよりいとゞくるこゝろとめがたく、くちにするは今日けふはじめてなれど
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
其の御語おんことば、いかであだ聞侍きゝはべるべき、只〻親にも許さぬ胸のうち、女子の恥をも顧みず、聞え參らせんずるをば、聞かん願ひなしと仰せらるゝこそ恨みなれ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
私は何故なにゆゑ富山に縁付き申候や、其気そのきには相成申候や、又何故御前様の御辞おんことばには従ひ不申まをさず候や、唯今ただいまと相成候て考へ申候へば、覚めてくやしき夢の中のやうにて、全く一時の迷とも可申まをすべく
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)