御言葉おんことば)” の例文
御身おんみとて何時いつまでか父母の家にとどまり得べき、幸いの縁談まことに良縁と覚ゆるに、早く思い定めよかしと、いとめたる御言葉おんことばなり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
大いに同情を寄せられつつ、土倉氏出阪せばわれよりも頼みて御身おんみが東上の意思を貫徹せしめん、幸いに邦家ほうかのため、人道のためにつとめよとの御言葉おんことばなり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
昔は拝顔さえかなわざりし宮様方の、勿体もったいなくも御観劇ありし際こと優旨ゆうしを以て御膝下おんひざもと近くまで御招おんまねきに預かり、御言葉おんことばたまわるさえ勿体なきに、なお親しく握手せさせ給えりと
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)