ある日あるひ
その時丁度午飯のあと片附をすませた妻は、私達の傍を通つて、そのまゝ居間の方へと行つた。私は男の子供達に英語を教へながら、裏庭の深い緑葉を透してさし込んで来る暑い夏の日影を眺めた。庭にはゑぞ菊の毒々しく赤いのが日に照らされてゐるのが見えた。 …
題名が同じ作品
ある日 (新字新仮名)陀田勘助 (著)
ある日 (新字新仮名)中野鈴子 (著)