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『ある日』
ふりがな文庫
『
ある日
(
あるひ
)
』
その時丁度午飯のあと片附をすませた妻は、私達の傍を通つて、そのまゝ居間の方へと行つた。私は男の子供達に英語を教へながら、裏庭の深い緑葉を透してさし込んで来る暑い夏の日影を眺めた。庭にはゑぞ菊の毒々しく赤いのが日に照らされてゐるのが見えた。 …
著者
田山録弥
著者
田山花袋
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「婦人公論 第五年第九号」1920(大正9)年9月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約19分(500文字/分)
朗読目安時間
約32分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
巴渦
(
ともゑうづ
)
欷歔
(
すゝりあ
)
襁褓
(
おむつ
)
禁
(
とゞ
)
出
(
い
)
馳
(
はし
)
挿
(
い
)
脅
(
おびや
)
碍
(
さゝ
)
吃驚
(
びつくり
)
船舷
(
ふなばた
)
気勢
(
けはひ
)
昨夜
(
ゆふべ
)
白髪
(
しらが
)
船縁
(
ふなべり
)
次手
(
ついで
)
颺
(
あが
)
屹驚
(
びつくり
)
題名が同じ作品
ある日
(新字新仮名)
/
陀田勘助
(著)
ある日
(新字新仮名)
/
中野鈴子
(著)