“船舷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふなべり50.0%
ふなばた40.0%
ふなぞこ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船舷ふなべりに頬杖を突いて一眠りした蒔蔵はしびれたような疲れもすっかりなおった。やる瀬ない気持ちだけが残った。
百喩経 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
廉平は急ぎ足に取って返して、また丘の根の巌を越して、苫船とまぶねに立寄って、此方こなた船舷ふなばたを横に伝うて、二三度、同じ処を行ったり、来たり。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのときに一匹の蒼白い蛇が船舷ふなぞこにわだかまっているのを初めて発見しましたが、蛇は人を見てもおとなしくとぐろを巻いたままで逃げようともしません。