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束髮
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そくはつ
ふりがな文庫
“
束髮
(
そくはつ
)” の例文
新字:
束髪
束髮
(
そくはつ
)
の
結
(
ゆ
)
ひ振りなり、着物の着こなしなり、
一寸
(
ちよつと
)
見ると東京の人かと思はれるほどの、スラリとした女に、
上方言葉
(
かみがたことば
)
で聲をかけられたことが、もう遠い昔のことでゝもあるやうに
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
洗
(
あら
)
ひ
髮
(
がみ
)
の
束髮
(
そくはつ
)
に
薔薇
(
ばら
)
の
花
(
はな
)
の
飾
(
かざ
)
りもなき
湯上
(
ゆあが
)
りの
單衣
(
ゆかた
)
でたち、
素顏
(
すがほ
)
うつくしき
夏
(
なつ
)
の
富士
(
ふじ
)
の
額
(
ひたひ
)
つき
眼
(
め
)
に
殘
(
のこ
)
りて、
世
(
よ
)
は
荻
(
をぎ
)
の
葉
(
は
)
に
秋風
(
あきかぜ
)
ふけど
螢
(
ほたる
)
を
招
(
ま
)
ねきし
塗柄
(
ぬりゑ
)
の
團扇
(
うちは
)
、
面影
(
おもかげ
)
はなれぬ
貴公子
(
きこうし
)
あり
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
髮
(
かみ
)
は
束髮
(
そくはつ
)
に、
白
(
しろ
)
いリボンを
大
(
おほ
)
きく
掛
(
か
)
けたが、
美子
(
みいこ
)
も
喜
(
き
)
いちやんも
爲
(
す
)
なる
折
(
をり
)
から、
當人
(
たうにん
)
何
(
なに
)
の
氣
(
き
)
もなしに
世
(
よ
)
とゝもに
押移
(
おしうつ
)
つたものらしい。が、
天
(
てん
)
の
爲
(
な
)
せる
下町
(
したまち
)
の
娘風
(
むすめふう
)
は、
件
(
くだん
)
の
髮
(
かみ
)
が
廂
(
ひさし
)
に
見
(
み
)
えぬ。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さすれば
夢
(
ゆめ
)
のあともなけれど、
悟
(
さと
)
らぬ
先
(
さき
)
の
誰
(
た
)
れも
誰
(
た
)
れも
思
(
おも
)
ひを
寄
(
よ
)
せしは
名
(
な
)
か
其人
(
そのひと
)
か、
醫科大學
(
いくわだいがく
)
の
評判男
(
ひようばんをとこ
)
に
松島忠雄
(
まつしまたヾを
)
と
呼
(
よ
)
ばれて
其頃
(
そのころ
)
二十七か八か、
名
(
な
)
を
聞
(
き
)
けば
束髮
(
そくはつ
)
の
薔薇
(
ばら
)
の
花
(
はな
)
やがて
笑
(
ゑ
)
みを
作
(
つく
)
り
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さても
好
(
この
)
みの
斯
(
か
)
くまでに
上手
(
じやうず
)
なるか、
但
(
たゞ
)
しは
此人
(
このひと
)
の
身
(
み
)
に
添
(
そ
)
ひし
果報
(
くわはう
)
か、
銀
(
しろかね
)
の
平打
(
ひらうち
)
一つに
鴇色
(
ときいろ
)
ぶさの
根掛
(
ねがけ
)
むすびしを、
優
(
いう
)
にうつくしく
似合
(
にあ
)
ひ
給
(
たま
)
へりと
見
(
み
)
れば、
束髮
(
そくはつ
)
さしの
花
(
はな
)
一輪
(
いちりん
)
も
中々
(
なか/\
)
に
愛
(
あい
)
らしく
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
束
常用漢字
小4
部首:⽊
7画
髮
部首:⾽
15画
“束髮”で始まる語句
束髮姿