“根掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねがけ70.0%
ねが30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
赤や黒塗のくしに金蒔絵したのや、珊瑚さんごとも見える玉の根掛ねがけもあります。上から下っているのは、金銀紅の丈長たけながや、いろいろの色のすが糸です。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
髪ハ銀杏返シ、珊瑚さんご根掛ねがけ、同ジ珊瑚ノ一ツ玉ヲ挿シ、蝶貝ヲちりばメタ鼈甲べっこうノ櫛ヲサシテイル。髪ノ形ガソンナニ委シク見エタノニ顔ハドウモハッキリ見エナイ。
瘋癲老人日記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「どれ、その根掛ねがけというのは。」といって、老人ろうじんかって、しました。たがいにかおなじみの間柄あいだがらである、商売仲間しょうばいなかまだとわかりました。
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
店頭みせさきの上りがまちに腰かけて、自分でそこの桐の重ね箱をひき寄せ、根掛ねがけを選んでいた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)