“ねがけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
根掛63.6%
根懸27.3%
寝掛9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
髪ハ銀杏返シ、珊瑚さんご根掛ねがけ、同ジ珊瑚ノ一ツ玉ヲ挿シ、蝶貝ヲちりばメタ鼈甲べっこうノ櫛ヲサシテイル。髪ノ形ガソンナニ委シク見エタノニ顔ハドウモハッキリ見エナイ。
瘋癲老人日記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
或時は自分と全く交渉のない、珊瑚樹さんごじゅ根懸ねがけだの、蒔絵まきえ櫛笄くしこうがいだのを、硝子越ガラスごしに何の意味もなく長い間眺めていた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
生れてからまだ一度も顔を合せたおぼえのないその婦人は、寝掛ねがけと見えて、白昼なら人前をはばかるようなつつしみの足りない姿を津田の前にあらわした。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)