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根掛
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ねが
ふりがな文庫
“
根掛
(
ねが
)” の例文
「どれ、その
根掛
(
ねが
)
けというのは。」といって、
老人
(
ろうじん
)
に
向
(
む
)
かって、
手
(
て
)
を
差
(
さ
)
し
出
(
だ
)
しました。たがいに
顔
(
かお
)
なじみの
間柄
(
あいだがら
)
である、
商売仲間
(
しょうばいなかま
)
だとわかりました。
らんの花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
店頭
(
みせさき
)
の上り
框
(
がまち
)
に腰かけて、自分でそこの桐の重ね箱をひき寄せ、
根掛
(
ねが
)
けを選んでいた。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「これだね。」と、
老人
(
ろうじん
)
は、そばにあった
小箱
(
こばこ
)
のひきだしから、
布
(
ぬの
)
に
包
(
つつ
)
んだ、
青
(
あお
)
い
石
(
いし
)
の
根掛
(
ねが
)
けを
出
(
だ
)
して、
男
(
おとこ
)
に
渡
(
わた
)
しました。
男
(
おとこ
)
は、だまって
熱心
(
ねっしん
)
に
見
(
み
)
ていましたが
らんの花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あッけにとられたかみさんは、積みかけていた
根掛
(
ねが
)
けの桐箱を抱えたまま
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『だから、憎いんですよ。——あら、こんど、よい
根掛
(
ねが
)
けが来ましたの』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“根掛”の解説
根掛(ねがけ)は日本髪の髷の根元に巻きつけて用いる紐状の飾り物。
もともと派手な身なりの娘義太夫の芸人などが舞台で身につけていたものだが、大正頃に一般の家庭の夫人の間にも流行し既婚者の髷である丸髷に飾られるのが一般的になった。
現在は日本髪離れもあって殆ど見られないが、稀に大正頃の品が弘法市などの歴史のある市に出品されることがある。
(出典:Wikipedia)
根
常用漢字
小3
部首:⽊
10画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“根”で始まる語句
根
根柢
根性
根方
根元
根本
根太
根気
根岸
根津