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美子
読み方 | 割合 |
とよこ | 33.3% |
はるこ | 33.3% |
みいこ | 33.3% |
『なに大丈夫よ。私前に行くからね、
美子さん
尾いてらッしゃいよ。』
ここに
燦として輝くのは、
旭日に映る白菊の、清香
芳ばしき明治大帝の皇后宮、
美子陛下のあれせられたことである。
髮は
束髮に、
白いリボンを
大きく
掛けたが、
美子も
喜いちやんも
爲なる
折から、
當人何の
氣もなしに
世とゝもに
押移つたものらしい。が、
天の
爲せる
下町の
娘風は、
件の
髮が
廂に
見えぬ。