“らんだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懶惰89.2%
乱打4.8%
亂打2.4%
乱立1.2%
懶懦1.2%
獺惰1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この五、六年田舎で懶惰らんだに日を暮した父親は、ほかに何か気苦労のない仕事があるならばと、もうそれを考えているらしくも見えた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ギュッと喉笛のどぶえをしめつけられ、さらにうらみかさなるこぶしの雨が、ところきらわずに乱打らんだしてきそうなので、いまは強がりンぼの鼻柱はなばしらがくじけたらしく
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『や、や、や、や、や。』とわたくしむね警鐘けいしやう亂打らんだするやうである。
乱立らんだちといおうか、一風変わった試合ぶりだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
懶懦らんだにして、とぎれとぎれの仕草をもち
山羊の歌 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
「口舌を以ていたずらに民を叱るな。むしろ良風をおこしてふうならわせよ。風を興すもの師と吏にあり。吏と師にして善風を示さんか、克己こっきの範を垂れそのもと獺惰らんだの民と悪風を見ることなけん」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)