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怠
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なまけ
ふりがな文庫
“
怠
(
なまけ
)” の例文
後で解つたが、名はお芳と云つて、稼ぐ時は馬鹿に稼ぐ、
怠
(
なまけ
)
る時は
幾何
(
いくら
)
主婦
(
おかみ
)
に怒鳴られても平氣で怠ける、といふ、隨分
氣紛
(
きまぐ
)
れ者であつた。
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
近頃相川の
怠
(
なまけ
)
ることは会社内でも評判に成っている。一度弁当を腰に着けると、八年や九年位
提
(
さ
)
げているのは造作も無い。
並木
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
私
(
わたし
)
は、
姉
(
あね
)
が
星
(
ほし
)
となりましたときに
花
(
はな
)
となりました。それは、
美
(
うつく
)
しい
着物
(
きもの
)
をきて、
怠
(
なまけ
)
けているのではありません。
王さまの感心された話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そうなって参ると猶更に
怠
(
なまけ
)
るようになって世の中の稼いで暮すと申す
活業
(
なりわい
)
に逆らってゆくもので、到頭
破落戸
(
ごろつき
)
仲間へおち、良くない悪法ばかりやっております。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「お前本気か、お前がそんなことを云ひ出してどうするんだ。辛抱するに越したことはねえさ。俺見たいに
怠
(
なまけ
)
たつてつまんねえさ。俺あお前のやうな辛抱人になりたくつて仕様がねえのに。」
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
▼ もっと見る
從ツて
飯
(
めし
)
を
食
(
く
)
ふ、寢る、起きる、
総
(
す
)
べて生活が
自堕落
(
じだらく
)
となツて、朝寢通すやうなこともある、
此
(
か
)
くして彼は立派な
怠
(
なまけ
)
者となツて、其の
居室
(
きよしつ
)
までもやりツぱなしに
亂雜
(
らんざつ
)
にして置くやうになツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
生家
(
うち
)
はその村でも五本の指に數へられる田地持で、父作松と母お安の間の一粒種、甘やかされて育つた故か、體も
脾弱
(
ひよわ
)
く、氣も
因循
(
ぐづ
)
で學校に入つても、勵むでもなく、
怠
(
なまけ
)
るでもなく
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
生家
(
うち
)
はその村でも五本の指に数へられる田地持で、父作松と母お安の間の一粒種、甘やかされて育つた故か、体も
孱弱
(
ひよわ
)
く、気も
因循
(
ぐづ
)
で、学校に入つても、励むでもなく、
怠
(
なまけ
)
るでもなく
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
怠
常用漢字
中学
部首:⼼
9画
“怠”を含む語句
倦怠
怠惰
懈怠
懶怠
怠慢
過怠
惓怠
怠惰者
怠屈
怠業
気怠
緩怠
間怠
倦怠期
懶怠者
怠緩
緩怠至極
倦怠感
倦怠相
怠儀
...