“間怠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まだる75.0%
まだ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一時間のうちにゆうに二番ぐらいは始末ができるくらいだから、見ていても局にむかっていても、間怠まだるい思いはけっしてないのです。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
平生さえ然うだったから、いわんや試験となると、宛然さながら狂人きちがいになって、手拭をねじって向鉢巻むこうはちまきばかりでは間怠まだるッこい、氷嚢を頭へのっけて、其上から頬冠ほおかむりをして、の目もずに、例の鵜呑うのみをやる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
停車場ステーションへ来ると、間怠まだるこい田舎いなか汽車の発車時間にはまだだいぶがあった。二人はすぐそこにある茶店に入って休息した。次の物語はその時敬太郎が前約をたてに須永から聞かして貰ったものである。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)