“まだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マダ
語句割合
62.7%
26.9%
4.5%
3.0%
菩薩樹1.5%
間怠1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒白まだらの、仔馬ほどもあるのが、地べたへなげだした二本の前脚に大きな頭をのっつけ、ながい舌をだしたまま眠っている。——
こんにゃく売り (新字新仮名) / 徳永直(著)
モン長 げに、幾朝いくあさも/\、まだつゆなみだ置添おきそへ、くもには吐息といきくもくはへて、彷徨うろついてゐるのを見掛みかけたとか。
人柱を入れた堤防が一夜に崩れる。右を見、左を見ても、賽の河原は小石の山を鬼に崩されて泣いて居る子供ばかりだ。泣いて居るばかりならまだい。試験に落第して、鉄道往生をする。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
親分、情無い、此所を此所を放して呉れ。馬鹿め。ゑゝ分らねへ、親分、彼奴を活しては置かれねへのだ。馬鹿野郎め、べそをかくのか、従順く仕なければまだ打つぞ。親分酷い。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
菩薩樹まだ皮の厚いけらをかぶつて
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
停車場ステーションへ来ると、間怠まだるこい田舎いなか汽車の発車時間にはまだだいぶがあった。二人はすぐそこにある茶店に入って休息した。次の物語はその時敬太郎が前約をたてに須永から聞かして貰ったものである。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)