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まだ
ふりがな文庫
“
未
(
まだ
)” の例文
締殺し候覺え
毛頭
(
もうとう
)
御座なく元私し事は
賤
(
いやし
)
き者の娘にて津國屋が
未
(
まだ
)
神田に
住居
(
ぢうきよ
)
致せし節同人店に居候中兩親も死に
果
(
はて
)
候ひしを不便に思ひ私しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
モン長 げに、
幾朝
(
いくあさ
)
も/\、
未
(
まだ
)
乾
(
ひ
)
ぬ
露
(
つゆ
)
に
涙
(
なみだ
)
を
置添
(
おきそ
)
へ、
雲
(
くも
)
には
吐息
(
といき
)
の
雲
(
くも
)
を
加
(
くは
)
へて、
彷徨
(
うろつ
)
いてゐるのを
見掛
(
みか
)
けたとか。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「
未
(
まだ
)
ですわ。だつて、
片付
(
かたづ
)
く訳が
無
(
な
)
いぢやありませんか」と云つた儘、
眼
(
め
)
を
睜
(
みは
)
つて
凝
(
じつ
)
と代助を見てゐた。代助は
折
(
を
)
れた小切手を取り
上
(
あ
)
げて二つに
開
(
ひら
)
いた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
われこれに聲かけて、おん身の車には既に
幾位
(
いくたり
)
の客人をか得給ひしと問へば、隅ごとに
眞心
(
まごころ
)
一つなれば、四人は早く備りたり、されど二輪車の中は
未
(
まだ
)
一人のみなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
随分
生皮
(
いきがわ
)
も
剥
(
はが
)
れよう、
傷
(
て
)
を負うた
脚
(
あし
)
を
火炙
(
ひあぶり
)
にもされよう……それしきは
未
(
まだ
)
な事、こういう事にかけては頗る思付の
好
(
い
)
い
渠奴等
(
きゃつら
)
の事、
如何
(
どん
)
な事をするか
知
(
しれ
)
たものでない。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
▼ もっと見る
すると何うだ、
己
(
おれ
)
にお
謝罪
(
わび
)
をすれば
未
(
まだ
)
しも
可愛気
(
かはいげ
)
があるけれど、いくら寒いたつて
余
(
あんま
)
りな、山田の寝床へ
潜込
(
もぐりこ
)
みに
行
(
い
)
きをつた。
彼
(
あれ
)
が
妖怪
(
ばけもの
)
と思違ひをして居るのも
否
(
いや
)
とは謂はれぬ。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
頓
(
やが
)
て余が其傷を洗いて
夫々
(
それ/″\
)
の手術を施し終れば目科は厚く礼を述べ「いや是くらいの怪我で逃れたのは
未
(
まだ
)
しもです。
併
(
しか
)
し此事は誰にも言わぬ様に願います」との注意を
遺
(
のこ
)
して
退
(
しりぞ
)
きたり
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
善し、
珈琲
(
カフヒイ
)
出来たか。うう熱い、
旨
(
うま
)
い。お前もお飲み、これを半分上げやうか。沢山だ? それだからお前は冷淡で可かんと謂ふんさ。ぢや、酒の入らんのを飲むと可い。寄鍋は
未
(
まだ
)
か。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
たった今つかまえた! 長老会議があったという其一言で掴まえたのだが!……行衛を晦ました其喇嘛が何処に居るかは
未
(
まだ
)
不明だ! 何処に居るかを突き止めるのが俺の新しい役目なのだ
喇嘛の行衛
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「むむ、
山𤢖
(
やまわろ
)
か。ははははは。ここらでは
未
(
まだ
)
そんなことを云ってるのか。」
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ホロンバイル
夕湖岸
(
ゆふうなぎし
)
にうつ砲の煙噴きつぎて
未
(
まだ
)
し暑からむ
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「
未
(
まだ
)
眼が醒めないほどなの——。御免よ、冬ちやん?」
競馬の日
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
「
未
(
まだ
)
ですわ。だって、片付く訳が無いじゃありませんか」と云ったまま、眼を
睜
(
みは
)
って
凝
(
じっ
)
と代助を見ていた。代助は折れた小切手を取り上げて二つに開いた。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
順に廻り今日は
好
(
よき
)
天氣
(
てんき
)
とか又は
惡
(
わる
)
い風とか
御寒
(
おさむ
)
いとか
御暑
(
おあつい
)
とか云て
未
(
まだ
)
くづは
溜
(
たま
)
りませんかと一
軒
(
けん
)
づつ聞て
歩行
(
あるく
)
が宜しからん其の中には心安くなり人にも
顏
(
かほ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
え、何んだって
未
(
まだ
)
高いって? 冗談じゃあねえ驚いたなあ。一両でも高いって云うのかい? 屋敷一個が一両だぜ。一両の屋敷ってあるものか! 堀立小屋を建てた所で、一両ぐらいは直ぐかからあ。
天主閣の音
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
うち
騰
(
あが
)
り月は
圓
(
まど
)
けき向う岡木の立寒し
未
(
まだ
)
しきさらぎ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
未
(
まだ
)
疑
(
うたが
)
ひ有らば
勝手
(
かつて
)
に致さるべしと申ければ掃部は大いに
怒
(
いか
)
つてコレ坊主我等は
慥
(
たしか
)
なる所を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「いえ、
未
(
まだ
)
です。
學校
(
がくかう
)
ぢや
餘
(
よ
)
つ
程
(
ぽど
)
寒
(
さむ
)
くならなくつちや
蒸汽
(
スチーム
)
なんか
焚
(
た
)
きやしません」
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
うち
騰
(
あが
)
り月は
円
(
まど
)
けき向う岡木の立寒し
未
(
まだ
)
しきさらぎ
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
松花江
(
スンガリー
)
解氷
(
かいひよう
)
未
(
まだ
)
し橇にして
船腹
(
ふなばら
)
赤き
際
(
きは
)
まで
馳
(
はし
)
る
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“未”の意味
《名詞》
ひつじ。十二支の第8番目。
ひつじ。方角を表す語。南から西へ30度。
ひつじ。時刻を表す語。午後2時頃。午後2時~4時もしくは、午後1時~3時。
ひつじ。未年のこと。
ひつじ。陰暦の6月。
(出典:Wiktionary)
“未”の解説
未(ひつじ、み)は、十二支のひとつ。通常十二支の中で第8番目に数えられる。
前は午、次は申である。
(出典:Wikipedia)
未
常用漢字
小4
部首:⽊
5画
“未”を含む語句
未亡人
未刻
未明
未通女
未曾有
未来
未來
未練
未見
未萌
未成熟
未来世
未来派
癸未
前代未聞
未知
未熟
未嘗
未生
未決監
...