“船腹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふなばら60.0%
せんぷく20.0%
サイド20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ガチャリと電話が切れたと思うと、やがて船腹ふなばら震撼しんかんする波濤なみ轟音おとが急に高まって来た。タッタ二ノットの違いでも波が倍以上大きくなったような気がする。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「おお、大佐、たいへんです。船腹せんぷくがさけました。船はめりめりこわれています。もう間もなく——そうです、十分とたたないうちに、この船は氷の下に沈んでしまいますぜ」
大空魔艦 (新字新仮名) / 海野十三(著)
巻煙草はおどけたように、色々にひっくりかえって、高い船腹サイドをすれずれに落ちて行った。彼は身体からだ一杯酒臭かった。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)