“せんぷく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
潜伏81.0%
船腹9.5%
千福4.8%
潛伏4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
門外漢もんがいかんの僕には人体(試験材料は蛙でも人間の筋肉でもあまり変りあるまいと想像そうぞうする)の内に恐しき力の潜伏せんぷくしていることを思った。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
黄色の煙突、白い船室、まっ黒な船腹せんぷく、波の間からちらりとみえる赤い吃水線きっすいせん、すんなりと天にのびたほばしら——どれもこれも絵のようにうつくしい。見たところ、平和そのものである。
幽霊船の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
仙北あるいは『吾妻鏡』に千福せんぷくともある。例の奥羽訛りによってセンポクとセンプクと、その区別がしにくかったので、鎌倉武士が土人の口にするところを聞いたままに、勝手な文字を書いたのだ。
春雪の出羽路の三日 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
令史れいし堂前だうぜんまくなか潛伏せんぷくしてつ。二更にかういたりて、つまれいごとでむとして、フトこしもとうていはく、なにつてのあたりにいきたるひとあるや。これをくににては人臭ひとくさいぞとことなり。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)