“吃水線”の読み方と例文
読み方割合
きっすいせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この五寸という空間の占有量は、それが支那人に対する歓心とはならず、運送船の吃水線きっすいせんを深めることに役立っただけだった。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
船籍、ブエノス・アイレスと白ぺいんとが赤錆あかさびで消えかかって、足の下の吃水線きっすいせんには、南あめりかからくっ附いて来た紫の海草が星と一しょに動いていた。
と笑いながら船首の吃水線きっすいせん下に投げ付けた。……トタンに轟然たる振動と、芸者連中の悲鳴が耳も潰れるほど空気をつんざいた。それを見上げた友吉おやじは又も
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)