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吃水線
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きっすいせん
ふりがな文庫
“
吃水線
(
きっすいせん
)” の例文
この五寸という空間の占有量は、それが支那人に対する歓心とはならず、運送船の
吃水線
(
きっすいせん
)
を深めることに役立っただけだった。
上海
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
船籍、ブエノス・アイレスと白ぺいんとが
赤錆
(
あかさび
)
で消えかかって、足の下の
吃水線
(
きっすいせん
)
には、南あめりかからくっ附いて来た紫の海草が星と一しょに動いていた。
踊る地平線:08 しっぷ・あほうい!
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
と笑いながら船首の
吃水線
(
きっすいせん
)
下に投げ付けた。……トタンに轟然たる振動と、芸者連中の悲鳴が耳も潰れるほど空気を
劈
(
つんざ
)
いた。それを見上げた友吉おやじは又も
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
吃水線
(
きっすいせん
)
以下と上甲板とが密房組織の二重張になった。何でもない工夫のようだが、技師ブランネルが、有名なメネー管橋の橋梁工事の経験から案出したものである。
黒船前後
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
歯の
皓
(
しろ
)
い少年は、沈黙って侘し気に笑っていた。私たち三人は手をつなぎあって波止場の山下公園の方へ行ってみる。赤い
吃水線
(
きっすいせん
)
の見える船が、沖にいくつも
碇泊
(
ていはく
)
していた。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
▼ もっと見る
黄色の煙突、白い船室、まっ黒な
船腹
(
せんぷく
)
、波の間からちらりとみえる赤い
吃水線
(
きっすいせん
)
、すんなりと天にのびた
檣
(
ほばしら
)
——どれもこれも絵のようにうつくしい。見たところ、平和そのものである。
幽霊船の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その船の
吃水線
(
きっすいせん
)
に潮が盛り上ると、空には薄い月が出た。
風琴と魚の町
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
吃
漢検準1級
部首:⼝
6画
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
線
常用漢字
小2
部首:⽷
15画
“吃水”で始まる語句
吃水