“まだる”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
間弛23.1%
間怠23.1%
間緩23.1%
目弛7.7%
7.7%
迂遠7.7%
間懶7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ホックづけや穴かがりが、お島には慣れてくると段々間弛まだるっこくて為方がなくなって来た。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
平生さえ然うだったから、いわんや試験となると、宛然さながら狂人きちがいになって、手拭をねじって向鉢巻むこうはちまきばかりでは間怠まだるッこい、氷嚢を頭へのっけて、其上から頬冠ほおかむりをして、の目もずに、例の鵜呑うのみをやる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
が、ここにはこの中の一、二節を引いて記述する間緩まだるこい真似まねをするよりは手取早てっとりばやく渠らの生活の十分現れてる松岡緑芽まつおかりょくがの挿画を示すが早手廻はやてまわしである。
徒歩の目弛まだるいのに気をくさらしていたお島は、小野田の勧めで、自転車に乗る練習をはじめていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
どうもそれに一日一日と近づいて往かねばならぬのがいかにもまだるく、もどかしくて、反ってそれに近づけば近づくほどその日が遠のくように思われてなりませぬ。
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
箆棒べらぼう迂遠まだるつけえうただな、みじけえのにねむつたくつちやあな」そばから惡口あくこういた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
勘次かんじ畦間うねまつくりあげてそれから自分じぶんいそがしく大豆だいづおとはじめた。勘次かんじ間懶まだるつこいおつぎのもとをうねをひよつとのぞいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)