“惓怠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だる50.0%
けったる25.0%
アンニユイ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
代助は、しばらく、それを読んでゐたが、やがて、惓怠だるさうな手から、はたりと新聞を夜具のうへに落した。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しゃがんだ。煖炉敷ハースラッグの前でしゅっと云う音がする。乱れた紙は、静なるうちに、惓怠けったるのびをしながら、下から暖められて来る。きな臭い煙が、紙と紙の隙間すきまのぼって出た。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
本郷の通り迄たが惓怠アンニユイの感は依然としてもとの通りである。何処どこをどうあるいても物足りない。と云つて、ひとうちたづねる気はもうない。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)