“気惰”の読み方と例文
読み方割合
けだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
憂鬱な心の蟾蜍かへろがかやつり草の陰影かげから啼き出す季節——而してやや蒸し暑くなつたセルのきものの肌触りさへまだ何となく棄て難い今日此頃の気惰けだるい快さに
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そこの白い窓では腫れ上った首が気惰けだるそうに成熟しているのが常だった。
街の底 (新字新仮名) / 横光利一(著)