“気惰(けだ)” の例文
憂鬱な心の蟾蜍(かへろ)がかやつり草の陰影(かげ)から啼き出す季節——而してやや蒸し暑くなつたセルのきものの肌触りさへまだ何となく棄て難い今日此頃の気惰(けだ)るい快さに
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そこの白い窓では腫れ上った首が気惰(けだ)るそうに成熟しているのが常だった。
街の底 (新字新仮名) / 横光利一(著)