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思念
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しねん
ふりがな文庫
“
思念
(
しねん
)” の例文
解明出来ぬほどの複雑な
思念
(
しねん
)
が、胸一ぱいに拡がっては消えた。上衣を掛けた寝台の方に歩きかけながら、私は影のようなものを背後に感じて振り返った。
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
窮極
(
きゅうきょく
)
して、彼の
思念
(
しねん
)
は、そこへ行きついた。この境地には
些々
(
ささ
)
たる愛憎もなく現在の不平もなかった。早く健康に
回
(
かえ
)
って、天意にこたえんとするものしか
疼
(
うず
)
いて来ない。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
まだその日の疲れの
染
(
にじ
)
まない朝の鳥が、二つ三つ眼界を横切った。
翼
(
つばさ
)
をきりりと立てた新鮮な
飛鳥
(
ひちょう
)
の姿に、今までのかの女の
思念
(
しねん
)
は
断
(
た
)
たれた。かの女は飛び去る鳥に眼を移した。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
“思念”の意味
《名詞》
思 念(しねん)
心に思うこと。
(出典:Wiktionary)
思
常用漢字
小2
部首:⼼
9画
念
常用漢字
小4
部首:⼼
8画
“思念”で始まる語句
思念裡
思念開陳