“しそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
使嗾46.6%
思想13.6%
駛走6.8%
宍粟4.5%
志操4.5%
詞藻4.5%
死相3.4%
詩宗2.3%
司僧2.3%
指嗾2.3%
紫草2.3%
使僧1.1%
司曹1.1%
四相1.1%
四艘1.1%
示嗾1.1%
詩藻1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
學生を使嗾しそうして一緒に採集に出かけたりしたが、一つは年齡のゆゑ、後には時勢のゆゑで、折角の樂しみは成育を礙碍がいがいせられた。
すかんぽ (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
あえてはえに限らず動植鉱物どうしょくこうぶつに限らず、人間の社会に存するあらゆる思想しそう風俗ふうぞく習慣しゅうかんについても、やはり同じようなことがいわれはしないか。
蛆の効用 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
其下は青藍色の迅流が対岸に斜に横たわる大岩床の表面とすれすれに駛走しそうしている。川幅は五間とはあるまいと思った。深淵の底は蒼黒く沈んで深さが測られない。
黒部川を遡る (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
そこへまた——どやどやと一組の賀客と小姓たちの跫音あしおとがした。播磨宍粟しそう郡山崎の城の黒田官兵衛孝高よしたかが、せがれの吉兵衛長政を携えて、今これへ着いたというのである。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なにも理由なんかありやしない、潔癖だとか、志操しそう堅固なんていうものでもない、要するに、その方面にかけては育ちそくないであり怠け者だったんだ、そうだろう」
饒舌りすぎる (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
それらの辻や溝のほとりのものであろう、所々は、柳、桜に染められて、にや、万葉の詞藻しそうを継いで、古今こきんの調べを詠み競う人たちの屋根は、ここにこそあるべきはず——と
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「怪星ガンがなんだい。ガンマ和尚おしょうがなんだい。おれがちょっと宇宙の一角へむけて信号すればたちまちガン星は死相しそうをあらわす。ふふン、おれの力も、こうなるとなかなかたいしたものだぞ」
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
して居るアルフレツド・ヷレツト君からくにモオリス・メテルランクとエミル・ヹルアレンとアンリイ・ド・レニエの三詩宗しそうへの紹介状を貰つて置きながら事に紛れて訪問を怠つて居るうち
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
司僧しそうむき直る祝福の時
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
雑賀党さいがとう熊野衆くまのしゅう高野山こうやさんなどの法城に巣くう僧徒兵力がみなそれであり、海を越えて、それを指嗾しそうする四国、それを力づける瀬戸島々の海上武族などがあって、禍根かこんは、一朝一夕のものではない。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
魚の目玉を黒焼きにしてのみ、かにの毒にあたれば紫草しそうを食し、西瓜すいかにあたれば唐辛を食し、火爛には渋を塗り、歯痛にはその歯に「南」という字を書くがごとき、その他「おこり」といって
妖怪学一斑 (新字新仮名) / 井上円了(著)
ひめをばかり墓所はかしょより、きたりてすくされよ、とロミオかたまうりしに、使僧しそうヂョンとまうもの不慮ふりょことにて抑留ひきとめられ、夜前やぜんそのしょ持歸もちかへってござりまするゆゑ、目覺めざめなばさぞ當惑たうわく
その祠にはそれぞれ司曹しそうがあって、祈願の種類に依ってそれを祷ることになっていた。
富貴発跡司志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
四相しそうさとるこの重忠しげただが貴様の人相を見抜いてしまったのだ。これ、よく聞け。貴様は前から坂井屋のお糸と出来ていた。
半七捕物帳:52 妖狐伝 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その帆前船にのって太平海を渡るのであるから、それは/\毎日の暴風で、艀船はしけぶね四艘しそうあったが激浪げきろうめに二艘取られて仕舞しまうた。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それにはジャネットの肉体的にも遊び廻るほど愈々いよいよ冴えて来る若さを一層強く示嗾しそうして新吉をあおりたてることに努める必要があると思った。
巴里祭 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
詩藻しそうゆたかで、文学の才華はなみならぬものだが「——戦はごめんだ」と、つねに言って、軍事は嫌い、政治にはそっぽを向き、兄の文帝とも事々うまく折合わず
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)