“紫草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むらさき40.0%
しそう40.0%
むらさきぐさ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「紫野」は染色の原料として紫草むらさきを栽培している野。「標野」は御料地としてみだりに人の出入を禁じた野で即ち蒲生野を指す。「野守」はその御料地の守部もりべ即ち番人である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ムラサキは日本の名で、紫草しそうは中国の名である。根が紫色で、紫をめる染料となるので、この名がある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
『万葉集』に「託馬野つくまぬに生ふる紫草衣むらさききぬに染め、いまだ着ずして色にでけり」という歌があって、この時分染料せんりょうとして、ふつうに紫草むらさきぐさを使っていたことを示している。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)