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しそう
ふりがな文庫
“
思想
(
しそう
)” の例文
彼は自分が
全
(
まった
)
く死にうせてしまわないようにと、自分の
思想
(
しそう
)
の
一片
(
いっぺん
)
を自分の名もつけずに残しておくだけで、
満足
(
まんぞく
)
していたのである。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
あえて
蠅
(
はえ
)
に限らず
動植鉱物
(
どうしょくこうぶつ
)
に限らず、人間の社会に存するあらゆる
思想
(
しそう
)
風俗
(
ふうぞく
)
習慣
(
しゅうかん
)
についても、やはり同じようなことがいわれはしないか。
蛆の効用
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
で、
私
(
わたくし
)
が
言
(
い
)
おうと
思
(
おも
)
うのは、
貴方
(
あなた
)
と
私
(
わたくし
)
とが
思想
(
しそう
)
するもの、
相共
(
あいとも
)
に
思想
(
しそう
)
したり、
議論
(
ぎろん
)
をしたりする
力
(
ちから
)
があるものと
認
(
みと
)
めているということです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
すなわちその
思想
(
しそう
)
は純然たる
古流
(
こりゅう
)
にして、
三河武士
(
みかわぶし
)
一片の
精神
(
せいしん
)
、ただ徳川
累世
(
るいせい
)
の
恩義
(
おんぎ
)
に
報
(
むく
)
ゆるの外
他志
(
たし
)
あることなし。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
ほとんど、なんのやかましい
思想
(
しそう
)
も
強
(
つよ
)
い
感情
(
かんじよう
)
もないが、
明
(
あか
)
るい、にこにこした
氣持
(
きも
)
ちが、われ/\を
心
(
こゝろ
)
の
底
(
そこ
)
からゆすり
立
(
た
)
てるように
感
(
かん
)
じないでせうか。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
人
(
ひと
)
の
思想
(
しそう
)
も、なにかに
原因
(
げんいん
)
するものか、
以来
(
いらい
)
、
私
(
わたし
)
は、
地上
(
ちじょう
)
の
花
(
はな
)
よりは、
大空
(
おおぞら
)
をいく
雲
(
くも
)
を
愛
(
あい
)
するようになりました。
らんの花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かれはたかが犬を
連
(
つ
)
れていなかを
興行
(
こうぎょう
)
いて回る
見世物師
(
みせものし
)
の
老人
(
ろうじん
)
ではあったが、ひじょうに
気位
(
きぐらい
)
が高かったし、
権利
(
けんり
)
の
思想
(
しそう
)
をじゅうぶんに持っていたかれは
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
而
(
しか
)
して
自
(
みづか
)
ら
辨
(
べん
)
じて
言
(
い
)
はるゝは、
作者
(
さくしや
)
の
趣意
(
しゆい
)
は、
殺人犯
(
さつじんはん
)
を
犯
(
おかし
)
たる
人物
(
じんぶつ
)
は、その
犯後
(
はんご
)
いかなる
思想
(
しそう
)
を
抱
(
いだ
)
くやらんと
心
(
こゝろ
)
を
用
(
もち
)
ひて
推測
(
おしはか
)
り
精微
(
せいび
)
の
情
(
じよう
)
を
寫
(
うつ
)
して己が才力を著はさんとするのみと。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
多年来
(
たねんらい
)
西洋の書を
読
(
よ
)
み
理
(
り
)
を
講
(
こう
)
じて多少に得たるところのその
知見
(
ちけん
)
も、今や始めて
実物
(
じつぶつ
)
に接して、
大
(
おおい
)
に
平生
(
へいぜい
)
の
思想
(
しそう
)
齟齬
(
そご
)
するものあり、また正しく
符合
(
ふごう
)
するものもありて、これを
要
(
よう
)
するに今度の航海は
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
外国
(
がいこく
)
のすすんだ
文化
(
ぶんか
)
や
思想
(
しそう
)
をしょうかいし
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
そうして
自分
(
じぶん
)
を
哲人
(
ワイゼ
)
と
感
(
かん
)
じている……いや
貴方
(
あなた
)
これはです、
哲学
(
てつがく
)
でもなければ、
思想
(
しそう
)
でもなし、
見解
(
けんかい
)
の
敢
(
あえ
)
て
広
(
ひろ
)
いのでも
無
(
な
)
い、
怠惰
(
たいだ
)
です。
自滅
(
じめつ
)
です。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
けれどもこれは、
和歌
(
わか
)
ではまづ
出來
(
でき
)
ない
相談
(
そうだん
)
で、
恐
(
おそ
)
らくこの
人
(
ひと
)
が、かういふふうな
思想
(
しそう
)
の
表
(
あらは
)
し
方
(
かた
)
をする
俳句
(
はいく
)
にも、
興味
(
きようみ
)
を
持
(
も
)
つてゐたから
出來
(
でき
)
たものなのでせう。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
新
(
あたら
)
しい
器械
(
きかい
)
が
発明
(
はつめい
)
されたとか、
新
(
あたら
)
しい
思想
(
しそう
)
が
流行
(
りゅうこう
)
するとか、また、
戦争
(
せんそう
)
などということがあって、
栄
(
さか
)
えた
職業
(
しょくぎょう
)
が、
急
(
きゅう
)
に
衰微
(
すいび
)
したり、また
反対
(
はんたい
)
に
衰微
(
すいび
)
していたものが
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
クリストフはその
後
(
ご
)
、
偉
(
えら
)
い
音楽家
(
おんがくか
)
になりました。
彼
(
かれ
)
の
音楽
(
おんがく
)
はいつも、
彼
(
かれ
)
の
思想
(
しそう
)
や
感情
(
かんじょう
)
をありのままに
表現
(
ひょうげん
)
したもので、
彼
(
かれ
)
の
心
(
こころ
)
とじかにつながってるものでありました。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
人生
(
じんせい
)
の
解悟
(
かいご
)
に
向
(
むか
)
っておる
自由
(
じゆう
)
なる
深
(
ふか
)
き
思想
(
しそう
)
と、この
世
(
よ
)
の
愚
(
おろか
)
なる
騒
(
さわぎ
)
に
対
(
たい
)
する
全然
(
ぜんぜん
)
の
軽蔑
(
けいべつ
)
、これ
即
(
すなわ
)
ち
人間
(
にんげん
)
のこれ
以上
(
いじょう
)
のものをいまだかつて
知
(
し
)
らぬ
最大幸福
(
さいだいこうふく
)
です。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
日本
(
につぽん
)
の
歌
(
うた
)
には、
意味
(
いみ
)
や
思想
(
しそう
)
から
離
(
はな
)
れて、また
特別
(
とくべつ
)
のねうちを
持
(
も
)
つたものさへあるのです。そしてその
代表的
(
だいひようてき
)
なものがこの
歌
(
うた
)
です。まづ
第一
(
だいゝち
)
に、
調子
(
ちようし
)
の
高
(
たか
)
いことを
感
(
かん
)
じるでせう。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
私
(
わたし
)
の
考
(
かんが
)
えるに、その
娘
(
むすめ
)
は、
詩人
(
しじん
)
というものじゃ。
宝石
(
ほうせき
)
より
空
(
そら
)
の
星
(
ほし
)
が
美
(
うつく
)
しいとは、いまどきには、めずらしい
高潔
(
こうけつ
)
な
思想
(
しそう
)
じゃ。
平常
(
ふだん
)
、
沈
(
しず
)
んでいるのも、ものをいわないのもよくわかるような
気
(
き
)
がする。
笑わない娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“思想”の解説
思想(しそう、en: thought)は、人間が自分自身および自分の周囲について、あるいは自分が感じ思考できるものごとについて抱く、あるまとまった考えのことである。
(出典:Wikipedia)
思
常用漢字
小2
部首:⼼
9画
想
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
“思想”で始まる語句
思想家
思想上
思想界
思想運動
思想之法則
思想の一杯売