“哲人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てつじん55.6%
ワイゼ22.2%
セージ11.1%
テツジン11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
トルストイの憂愁は、宗教的な宿命観にもとづいている。そのなかにあって、ツルゲーネフのみが哲人てつじんである。……彼は人間を愛する。
「はつ恋」解説 (新字新仮名) / 神西清(著)
そうして自分じぶん哲人ワイゼかんじている……いや貴方あなたこれはです、哲学てつがくでもなければ、思想しそうでもなし、見解けんかいあえひろいのでもい、怠惰たいだです。自滅じめつです。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
チェルシーの哲人セージと人が言囃いいはやすのは御前の事かと問う。なるほど世間ではわしの事をチェルシーの哲人セージと云うようじゃ。
カーライル博物館 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
超人チョウジンケル小心ショウシン恐々キョウキョウヒトワライナガラ厳粛ゲンシュクノコトヲカタレ、ト秀抜真珠シュウバツシンジュ哲人テツジンサケンデ自責ジセキ狂死キョウシシタ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)